
Portfolio

ロゴとは「家紋」のような存在であると、私たちは考えています。
その家(企業)を象徴し、一目でわかり、時代を超えて普遍的に使われ続けるもの。私たちがロゴをデザインする際、常に考えるのは「10年後も、変わらず使い続けられるか」という問いです。
一過性のトレンドを追うのではなく、5年、10年と永く愛されるビジュアルとして機能するか。茨城県水戸市を拠点とするデザイン事務所「Piece of CAKE」によるブランディング事例の第一弾として、茨城県城里町で三代続く家具工房「株式会社加藤木工」様のロゴ制作プロセスをご紹介します。
CASE #01で紹介するのは茨城県城里町で三代続く家具工房である株式会社加藤木工。代表の加藤さんから「企業の理念やビジョンを明確にしていきたい、その為にロゴを新しくしていきたい」という相談を受けたことが始まりです。
相談のきっかけは、加藤木工の代表・加藤さんからの「企業の理念やビジョンを明確にし、そのためにロゴを刷新したい」という想いでした。
私たちの事務所では、ロゴの依頼を受けた際にすぐ造形をつくり始めることはありません。
・クライアントがどのような経営思想を持っているのか
・5年後、10年後にどのような事業展開を描いているのか
・将来、どのような会社にしていきたいのか
こうした対話を深く重ねていきます。その中で生まれたのが「将来的に海外へも事業を拡大していきたい」という夢でした。
たとえ実現するのが少し先だとしても、この言葉がデザインの決定的なコンセプトとなりました。
海外展開を見据えたとき、採用したモチーフは江戸時代の伝統書体である「角文字(かくもじ)」でした。
角文字は本来、漢字をモチーフにするフォントですが、私たちは「企業だけでなく、関わるすべての人に愛される存在であってほしい」と考えました。そこで、漢字の「加藤木工」ではなく、親しみを込めて呼ばれている愛称「カトモク(KATOMOKU)」をアルファベットで構築する発想に至ります。
・日本のアイデンティティを伝える「角文字」の構造
・海外の人でも直感的に読める「KATOMOKU」の表記
この2つを掛け合わせることで、伝統とグローバルな視点が同居する独自のロゴマークが完成しました。

私たちが手掛けるデザインの多くには、意味のある物語を埋め込んでいます。
例えば、将来海外での商談が実現した際、相手から「このロゴにはどんな意味があるの?」と聞かれたとします。
「これは日本に古くから伝わる『角文字』という伝統書体からインスパイアされたデザインです。そして『KATOMOKU』は私たちの愛称なので、ぜひ気軽にカトモクと呼んでください!」
このような会話が生まれれば、一瞬で場が和み、深いコミュニケーションのきっかけになります。また、この物語は外部へのアピールだけでなく、社内で働くスタッフのためでもあります。自分たちのロゴの意味を誇りを持って語れることは、働く人の自信と愛着(エンゲージメント)につながります。
造形をスタイリッシュに仕上げることや、視覚的なインパクトを追求することも重要です。しかしそれ以上に、「永く使用できるか」「その意味を関わる全員が共有できるか」が本質であると捉えています。
株式会社Piece of CAKE(ピースオブケイク)は、茨城県水戸市を拠点とするデザイン事務所です。グラフィックデザイン、Webサイト制作、ブランディング、映像制作などのクリエイティブ支援を行っています。また、自社メディア「Piece of CAKE Editorial View」にて、AIとデザインの最新動向を発信しています。ブランドのアイデンティティ構築やロゴ制作のご相談は、お気軽にお問い合わせください。
→ 【企業の変化を見る】Becoming Stories
https://note.com/poc_design/m/mfa19d5a86453
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