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Portfolio

#03 Logo Design

  • Graphic Design

  • Brand Structure

  • Creative Direction

飯沼栗|縄文から続く栗の文化と、現代の品質をつなぐブランドデザイン

CLIENT: 下飯沼栗生産販売組合
CATEGORY: Branding / Logo Design / Web Design / Package Design / Art Direction / Regional Branding

PROJECT OVERVIEW

土地の歴史と生産者の技術を、一つのブランドとして伝える。

茨城県茨城町の下飯沼栗生産販売組合が生産するブランド栗「飯沼栗(いいぬまくり)」のブランディングを担当しました。

本プロジェクトでは、ロゴデザインを中心に、公式Webサイト、パッケージデザインまでを一貫して制作しています。

日本における栗と人々の関わりは古く、縄文時代にまで遡ります。栗は食料としてだけでなく、木材としても利用され、長い年月にわたり人々の暮らしを支えてきました。

そのような歴史を持つ栗の中でも、飯沼栗は独自の栽培技術と丁寧な管理によって育てられる、希少性の高いブランド栗です。

一般的な栗では、一つのいがの中に複数の実が育ちます。しかし、飯沼栗では「一球一果(いっきゅういっか)」と呼ばれる栽培方法によって、一つのいがに一つの大きな実を育てています。

その品質を支えているのは、生産者が長い時間をかけて培ってきた技術と、日々の丁寧な管理です。

また、飯沼栗は栗として全国で初めて地理的表示(GI)保護制度に登録されたブランドでもあります。

こうした歴史や生産技術、品質へのこだわりを、どのように一つのブランドとして表現するか。

今回のプロジェクトでは、商品の魅力を視覚的に伝えるだけでなく、その背景にある土地の文化や生産者の想いまでを共有できるブランドアイデンティティの構築を目指しました。

私たちは、地域ブランドのデザインにおいて、見た目の高級感を演出することだけが重要だとは考えていません。

その商品がなぜ特別なのか。どのような土地で生まれ、どのような人々によって育てられているのか。そして、その価値をどのような形で次の世代へ伝えていくのか。

そうした背景を理解し、整理することが、長く使い続けられるブランドデザインにつながると考えています。

DESIGN CONCEPT

栗の歴史を紐解き、時代を超えて使い続けられるシンボルへ。

ロゴデザインを考えるにあたり、最初に着目したのは、栗と日本人との長い歴史です。

縄文時代から人々の生活と深く関わってきた栗は、単なる農産物ではなく、日本の食文化や暮らしを支えてきた存在でもあります。

今回のデザインでは、こうした歴史的な背景を、飯沼栗のブランドアイデンティティを考えるうえでの重要な要素としました。

インスピレーションを得たのは、縄文時代の文様と、「栗」という漢字の成り立ちです。

縄文時代の文様には、自然や暮らしと結びついた独特の造形が見られます。また、漢字には、対象の形や意味を視覚的な記号として表現してきた歴史があります。

私たちは、こうした日本の古い造形文化をそのまま再現するのではなく、その構造や特徴を現代的なグラフィックへと置き換えることを考えました。

目指したのは、伝統的な背景を持ちながらも、古さを感じさせないロゴデザインです。

企業や地域のロゴは、完成した時点だけでなく、5年後、10年後も使い続けられることが重要だと考えています。

そのため、一過性のデザイントレンドに依存するのではなく、シンプルで普遍的な造形の中に、飯沼栗ならではの意味を持たせることを目指しました。

今回のロゴデザインのコンセプトは、「歴史と品質を、現代の造形として表現すること」 です。

LOGO DESIGN

縄文の文様と漢字の構造を、幾何学的なシンボルに再構築する。

ロゴのシンボルマークは、縄文時代の文様や「栗」という漢字の成り立ちから着想を得て、左右対称の幾何学的な造形として構成しました。

左右対称の形には、安定感や秩序、格式を感じさせる特徴があります。

今回のデザインでは、その構造を生かすことで、飯沼栗が持つ品質への信頼や、長く受け継がれてきた生産技術の確かさを表現しています。

また、複雑な装飾を加えるのではなく、形状をできるだけ単純化することで、一つのシンボルとして記憶に残ることを重視しました。

ロゴは、商品パッケージや印刷物、Webサイトなど、さまざまな媒体で使用されるものです。

大きく使用したときの存在感だけでなく、小さく表示した場合にも形が認識できること。そして、異なる素材や印刷方法でも、ブランドとしての一貫性を保てることが求められます。

そのため、シンボルマークでは細かな装飾を抑え、輪郭や構造の明快さを大切にしています。

タイポグラフィについても、シンボルマークが持つ静けさや重厚感と調和するよう、洗練された表現を採用しました。

ブランドとしての格式を感じさせながらも、過度に華美な印象にはせず、落ち着いた佇まいを持つロゴを目指しています。

ここで大切にしたのは、単に高級な商品に見せることではありません。

飯沼栗には、独自の栽培方法や生産者の技術、長い歴史に裏づけられた価値があります。

その価値を必要以上に飾り立てるのではなく、シンプルな造形によって、商品そのものが持つ品質を引き立てることを考えました。

伝統的な造形を現代的に再構築し、長く使い続けられるブランドの象徴とすること。

それが、飯沼栗のロゴデザインにおける基本的な考え方です。

WEB DESIGN

飯沼栗の魅力を、写真と余白によって伝える公式Webサイト。

公式Webサイトでは、ロゴデザインで構築したブランドの世界観を引き継ぎ、静けさと格式を感じさせるWebデザインを目指しました。

特に重視したのは、飯沼栗そのものが持つ美しさや質感を、写真によって伝えることです。

メインビジュアルには、撮影した飯沼栗の写真を大胆に配置しています。

栗の表面に現れる自然なツヤや、丸みのある形状、存在感のある大きさなど、商品そのものが持つ特徴を生かすことで、過度な装飾に頼らず魅力が伝わる構成としました。

食品のブランディングでは、商品のおいしさや品質を、見る人が直感的に感じられることも重要です。

そのため、写真の光や構図、色彩を調整し、飯沼栗の質感や存在感が際立つビジュアルを目指しました。

また、Webサイト全体では、余白を十分に確保したシンプルなレイアウトを採用しています。

情報を詰め込みすぎるのではなく、写真や文章がそれぞれの役割を果たせるように整理することで、ブランドが持つ落ち着いた印象を維持しました。

一方で、ブランドの世界観を優先するあまり、Webサイトとしての使いやすさが損なわれないことも大切にしています。

初めて飯沼栗を知った人が、商品の特徴や生産背景を理解できること。そして、購入や問い合わせなど、次の行動へ迷わず進めること。

そのため、オンラインストア、ふるさと納税返礼品、お問い合わせなどへの導線を整理し、必要な情報にアクセスしやすい構成としました。

また、飯沼栗が持つ地理的表示(GI)登録という特徴についても、ブランドの信頼性を伝える重要な情報として位置づけています。

ブランドの歴史や品質へのこだわりを伝えることと、Webサイトとしての機能性を両立させること。

見た目の美しさだけでなく、情報の整理や導線設計まで含めて、ブランドの価値を伝えるWebサイトを制作しました。

PACKAGE DESIGN

箱を開ける前から、特別な時間が始まる。

パッケージデザインでは、飯沼栗が持つ希少性と品質を、実際に商品を手にする人へ伝えることを目指しました。

飯沼栗は、自宅で楽しむだけでなく、大切な人への贈答品としても選ばれる商品です。

そのため、パッケージには商品を保護する機能に加え、贈る人と受け取る人の双方に、特別感や期待感を与える役割があると考えました。

今回のデザインでは、余計な装飾を削ぎ落とし、箱の素材感とブランドロゴを生かしたシンプルな構成を採用しています。

クラフト感と上質さを併せ持つ素地箱をベースに、ロゴを印象的に配置することで、飯沼栗のブランドとしての存在感を表現しました。

華やかな装飾や強い色彩によって高級感を演出するのではなく、素材そのものの質感や余白を生かすことで、落ち着いた品格を持つパッケージを目指しています。

また、地理的表示(GI)保護制度のマークについても、ブランドの品質や生産地との結びつきを伝える要素として配置しています。

パッケージにおいて重要なのは、見た目の美しさだけではありません。

商品を受け取った瞬間にどのような印象を持つのか。箱を開ける前にどのような期待が生まれるのか。そして、実際に商品を手にしたとき、その期待と品質が結びつくこと。

こうした一連の体験を考えながら、デザインを検討しました。

また、ロゴデザインと同様に、長く使い続けられることも重視しています。

特定の流行に左右されることなく、ブランドの象徴であるロゴと素材の質感によって、飯沼栗らしさが伝わること。

それが、今回のパッケージデザインにおける基本的な考え方です。

※掲載しているパッケージ画像は制作段階のものであり、実際の仕様とは異なります。

BRANDING APPROACH

ロゴ、Web、パッケージを、一つの思想でつなぐ。

今回の飯沼栗のブランディングでは、ロゴデザイン、公式Webサイト、パッケージデザインという複数の制作物を担当しました。

それぞれの媒体には異なる役割があります。

ロゴはブランドを象徴し、Webサイトは商品の特徴や背景を伝え、パッケージは商品を手にする人との直接的な接点となります。

しかし、それらを別々のデザインとして考えるのではなく、一つのブランドとして統一された考え方を持たせることが重要です。

例えば、ロゴでは縄文時代の文様や漢字の成り立ちを参考に、歴史と現代性を組み合わせた造形を採用しました。

Webサイトでは、そのロゴが持つ静けさや格式を、写真や余白、タイポグラフィによって表現しています。

パッケージでは、過度な装飾を避け、素材の質感とロゴを中心に構成することで、同じブランドの世界観を維持しました。

表現方法は異なっていても、その根底にあるのは、飯沼栗が持つ歴史や品質、生産者の技術を適切に伝えるという共通の目的です。

私たちは、ブランディングを単にロゴやWebサイト、パッケージのデザインを統一することだとは考えていません。

まず、対象が持つ価値や特徴を理解し、それをどのような言葉や視覚表現で伝えるべきかを整理すること。

そして、ブランドと人が出会うさまざまな接点において、一貫した印象や体験をつくることが重要だと考えています。

今回の飯沼栗のプロジェクトでは、日本の栗文化という長い歴史と、下飯沼栗生産販売組合が培ってきた生産技術に着目しました。

そこから、ロゴの造形、Webサイトの写真表現、パッケージの素材感までを、一つのブランドとして設計しています。

また、地域の農産物をブランディングする際には、その土地で育まれてきた文化や生産者の取り組みを尊重することも大切です。

デザインによって新しい価値をつくり出すことだけでなく、すでに存在している価値を発見し、整理し、これまで届いていなかった人々にも伝わる形へと変えていくこと。

それも、私たちが考えるデザインの役割です。

株式会社Piece of CAKEでは、企業や地域、商品が持つ背景を理解することから始め、ロゴデザイン、グラフィックデザイン、Webデザインなどを通じて、その魅力を具体的な形にすることを大切にしています。

今回の飯沼栗においても、単に高級感のあるビジュアルを制作するのではなく、なぜ飯沼栗が特別なのか、その理由をブランド全体で伝えることを目指しました。

縄文時代から続く栗の文化と、現代の生産者が培ってきた技術。その二つをつなぎ、次の時代へ伝えていく。

土地の歴史と商品の品質を、ロゴ、Webサイト、パッケージという複数の接点から表現した、飯沼栗のトータルブランディングです。


LOGO DESIGN

企業の本質を捉え、これからを象徴する。

ロゴデザインは、企業やブランドの名前を視覚的に表すだけのものではありません。その企業が何を大切にし、どのような価値を持ち、これからどこへ向かおうとしているのか。その本質を理解し、一つの象徴として形にすることだと私たちは考えています。

Piece of CAKEでは、企業の歴史や事業内容、理念、働く人々の思いを丁寧に読み解くことからロゴデザインを始めます。すでにある魅力を見つけ出し、言葉や考え方を整理しながら、企業らしさを視覚的な表現へとつなげていきます。

大切にしているのは、見た目の新しさや美しさだけではなく、長く使い続けられること。そして、さまざまな場面で一貫した企業イメージを伝えられることです。

シンボルマークやタイポグラフィ、カラーなどの要素を総合的に設計し、企業の現在と未来をつなぐコーポレートアイデンティティ(CI)を構築します。企業やブランドが成長していく過程に寄り添い、その価値を伝え続けるロゴデザインを目指しています。

WEB DESIGN

情報を整理し、使う人と企業をつなぐ。

Webデザインは、画面の見た目を整えることだけではありません。企業や組織が伝えたい情報と、利用する人が知りたい情報を結びつけ、理解しやすく、使いやすい形に設計することだと私たちは考えています。

Piece of CAKEでは、企業サイト、ブランドサイト、大学・自治体などのWebサイト制作において、まず事業や活動の背景、目的、情報を届けたい相手を理解することから始めます。掲載する情報を整理し、必要な内容へ自然にたどり着ける構成や導線を検討します。

Webサイトには、視覚的な魅力だけでなく、情報の探しやすさ、読みやすさ、操作性、更新のしやすさが求められます。デザインと機能を切り離して考えるのではなく、それぞれが適切に働くことで、利用する人にとって価値のあるWebサイトが生まれると考えています。

また、公開することを完成とせず、情報の更新や運用を通じて育てていけることも重要です。企業や組織の考え方が正しく伝わり、利用する人との継続的な接点となること。私たちは、目的と使いやすさを両立したWebデザインを目指しています。

BRANDING

本来の価値を見つめ、選ばれる理由をつくる。

ブランディングは、企業や商品を魅力的に見せるためだけのものではありません。その企業やブランドが持つ価値を理解し、何を大切にしているのか、どのような存在でありたいのかを明確にすること。そして、その考え方が人々に正しく伝わり、共感や信頼につながる関係を育てることだと私たちは考えています。

Piece of CAKEでは、企業や地域、商品・サービスのブランディングにおいて、まず歴史や背景、事業の特徴、関わる人々の思いを丁寧に理解することから始めます。対話や調査を通じて、当たり前になっている価値や、まだ十分に伝えられていない魅力を見つけ出し、ブランドの方向性を整理していきます。

大切にしているのは、新しいイメージを一方的につくり出すことではなく、すでに存在する価値と、これから目指す姿を結びつけることです。

ブランドコンセプトの策定から、ロゴデザイン、グラフィック、Web、写真、映像などのコミュニケーション設計まで、目的に応じた表現を考えます。

一度の制作で完成するのではなく、さまざまな接点を通じて認識が育ち、選ばれる理由になっていくこと。私たちは、企業やブランドの成長とともに価値を積み重ねていくブランディングを目指しています。


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株式会社Piece of CAKE(ピースオブケイク)は、茨城県水戸市を拠点とするデザイン事務所です。グラフィックデザイン、Webサイト制作、ブランディング、映像制作などのクリエイティブ支援を行っています。また、自社メディア「Piece of CAKE Editorial View」にて、AIとデザインの最新動向を発信しています。ブランドのアイデンティティ構築やロゴ制作のご相談は、お気軽にお問い合わせください。

→ 【企業の変化を見る】Becoming Stories
     https://note.com/poc_design/m/mfa19d5a86453

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Tomohiro Yonekawa

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