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#05 Graphic Design

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茨城町特産品カタログ|昭和レトロなグラフィック表現で、地域の魅力を再発見するエディトリアルデザイン

CLIENT: 茨城町
CATEGORY: Graphic Design / Editorial Design / Illustration / Art Direction / Regional Branding

PROJECT OVERVIEW

懐かしさの中に、新しい発見を。茨城町の特産品をイラストで伝えるカタログデザイン。

茨城県茨城町の農畜水産物や加工品など、地域の特産品を紹介するカタログのグラフィックデザイン・エディトリアルデザインを制作しました。

今回のプロジェクトでは、茨城町が持つどこか懐かしく、穏やかな雰囲気を大切にしながら、地域の特産品一つひとつの魅力を視覚的に伝えることを目指しました。

デザインの着想となったのは、昭和の時代に見られたカタログギフトや商品案内などのグラフィック表現です。

写真やデジタル技術が現在ほど身近ではなかった時代、商品カタログや広告には、手描きのイラストレーションや大胆なタイポグラフィ、明快な色彩を組み合わせた、個性豊かなグラフィックデザインが数多く存在していました。

商品そのものを正確に見せるだけでなく、色や形、構図によって特徴を際立たせ、見る人の興味を引く。そうしたグラフィック表現が持つ力を、現代の地域特産品カタログに取り入れることを考えました。

今回のデザインコンセプトは、「懐かしさと新しさを併せ持つ、地域の魅力を伝えるカタログ」 です。

茨城町の持つノスタルジックな空気感と、昭和のグラフィックデザインが持つ親しみやすさを重ね合わせることで、一般的な行政の特産品紹介パンフレットとは異なる表現を目指しました。

その大きな特徴が、掲載する商品をすべてイラストレーションで表現していることです。

野菜や果物、畜産物、水産物、加工品など、それぞれ異なる形状や色彩を持つ特産品を、写真ではなくイラストとして描き起こしました。

写真には、商品の質感や状態を具体的に伝える力があります。一方、イラストレーションには、対象の特徴を抽出し、形や色を整理することで、印象をより明確に伝えられるという利点があります。

今回のカタログでは、特産品が持つ形状や色彩の特徴を生かしながら、細かな情報を適度に省略し、一目で何の商品なのかがわかるイラストレーションを採用しました。

例えば、果物や野菜では、特徴的な色や輪郭を際立たせることで、商品が持つ新鮮さや個性を表現しています。

また、加工品などについても、商品ごとの特徴が伝わるように描き分けながら、冊子全体として統一感のあるイラストレーションに仕上げました。

こうした表現によって、商品を単に紹介するだけでなく、ページをめくりながらさまざまな特産品を発見する楽しさを生み出しています。

カラーリングでは、イラストレーションの魅力を引き立てるため、色彩のコントラストを重視しました。

背景には温かみのある淡い色を採用し、その上に赤や緑、黄色、オレンジなどの鮮やかな色彩を持つイラストを配置しています。

背景と商品の明度差や彩度差を意識することで、それぞれの特産品が誌面の中で埋もれることなく、自然と目に入る構成としました。

昭和のグラフィックデザインに見られる、明快で大胆な色使いを参考にしながらも、単に昔のデザインを再現するのではなく、現代の印刷物として読みやすく、整理されたレイアウトを目指しています。

タイポグラフィでは、見出しに存在感のある書体を使用し、商品名や説明文とのメリハリを持たせています。

特に、特産品を紹介するページでは、イラストレーションを主役としながら、商品名や特徴を短い文章で伝える構成としました。

すべての情報を同じ大きさや強さで配置するのではなく、見出し、イラスト、商品名、説明文という情報の優先順位を明確にすることで、読み手が直感的に内容を理解できるようにしています。

また、誌面全体の構成においても、情報量と余白のバランスを大切にしました。

自治体が制作する特産品カタログでは、掲載する商品や関係者の情報が多くなり、結果として誌面が複雑になる場合があります。

今回の制作では、必要な情報を確保しながらも、商品一つひとつが持つ魅力を十分に伝えられるよう、イラストレーションの大きさや配置、文章量を調整しました。

特産品を整然と並べるだけでなく、形状や色彩の異なるイラストを組み合わせることで、ページ全体にリズムを生み出しています。

さらに、カタログには茨城町の位置や交通アクセスを示す地図も掲載しました。

地図についても、冊子全体のグラフィックトーンに合わせ、グリーンを基調としたシンプルな表現としています。道路や地形などの情報を整理することで、地域の位置関係やアクセスをわかりやすく伝えることを意識しました。

特産品の紹介だけでなく、茨城町という地域そのものへの関心につながることも、今回のカタログが担う役割の一つです。

今回のプロジェクトで大切にしたのは、地域の魅力を新しくつくり出すのではなく、すでに存在している魅力を、これまでとは異なる見せ方によって伝えることです。

茨城町には、農畜水産物をはじめとする多様な特産品があります。それぞれの商品には、生産される土地の特徴や、生産者の工夫、地域の暮らしとの関わりがあります。

そうした商品を一つのカタログにまとめる際、写真や文章を並べるだけでは、個々の魅力が十分に伝わらないこともあります。

そこで、イラストレーションという共通の表現方法を用いることで、異なる商品を一つの世界観の中に整理し、茨城町の特産品全体に統一された印象を持たせました。

また、昭和のカタログギフトを思わせるデザインを取り入れることで、地域が持つ懐かしさや温かさを、冊子そのものの個性として表現しています。

これは、単なるレトロデザインではありません。

昔のグラフィック表現が持っていた、色や形によって商品を魅力的に伝える工夫を、現代の情報設計やエディトリアルデザインと組み合わせる試みでもあります。

株式会社Piece of CAKEでは、グラフィックデザインを、情報をきれいに配置することだけではなく、対象が持つ魅力を見つけ出し、見る人に伝わる形へと整理する仕事として捉えています。

今回の茨城町特産品カタログにおいても、地域の雰囲気や商品の特徴を理解したうえで、どのような表現が最も適しているのかを考えました。

写真ではなくイラストレーションを選んだこと。昭和のカタログギフトをデザインの参考としたこと。色彩のコントラストを高め、商品を際立たせたこと。

それぞれの判断は、単に見た目を個性的にするためではなく、茨城町の特産品をより魅力的に、わかりやすく伝えるためのものです。

地域が持つ懐かしさと、特産品一つひとつの個性を、イラストレーションとグラフィックデザインによって再構成する。

茨城町の魅力を、見る楽しさと読む楽しさの両面から伝える特産品カタログを制作しました。


GRAPHIC DESIGN

伝えたいことを整理し、伝わる形を考える。

グラフィックデザインは、情報を美しく配置するだけの仕事ではありません。誰に、何を、どのように伝えるのかを考え、見る人の理解や関心につながるコミュニケーションを設計することだと私たちは考えています。

Piece of CAKEでは、ポスター、パンフレット、冊子、広告、広報誌など、さまざまなグラフィックデザインに取り組んでいます。制作にあたっては、まず伝えるべき内容や背景を理解し、情報の優先順位や構成を整理することから始めます。

写真、タイポグラフィ、色彩、余白、レイアウト。それぞれの表現には役割があり、組み合わせによって情報の見え方や受け取られ方は大きく変わります。だからこそ、表面的な装飾に頼るのではなく、目的や内容に応じた適切な表現を選ぶことを大切にしています。

紙媒体ならではの質感や一覧性、編集によって生まれる情報の流れも、グラフィックデザインの重要な要素です。伝えたいことが正しく届き、見る人の記憶や行動につながること。私たちは、情報と人との関係をつくるグラフィックデザインを目指しています。


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株式会社Piece of CAKE(ピースオブケイク)は、茨城県水戸市を拠点とするデザイン事務所です。グラフィックデザイン、Webサイト制作、ブランディング、映像制作などのクリエイティブ支援を行っています。また、自社メディア「Piece of CAKE Editorial View」にて、AIとデザインの最新動向を発信しています。ブランドのアイデンティティ構築やロゴ制作のご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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     https://note.com/poc_design/m/mfa19d5a86453

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Tomohiro Yonekawa

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