
Portfolio

CLIENT: 株式会社Piece of CAKE(自社企画)
CATEGORY: Branding / Logo Design / Typography / Podcast
株式会社Piece of CAKEが企画するオリジナルPodcast番組「妄想企画室」のロゴデザインを制作しました。
私たちデザイナーやディレクターは、日々の仕事の中で常に何かを考え、想像しています。目の前にあるものを見ながら、「こうしたら面白いのではないか」「もしかしたら、こんな可能性があるかもしれない」と、まだ存在していないものや、これから起こるかもしれない出来事に思いを巡らせています。
そうした想像は、必ずしも最初から明確な目的や答えを持っているわけではありません。何気ない会話や日常の出来事、ふと目にした風景から発想が広がり、別のアイデアと結びつくことで、新しい企画や表現が生まれることがあります。
「妄想企画室」は、そんな私たちの頭の中を、言葉を通じて伝えるために生まれたPodcast番組です。
普段は完成したデザインや制作物として表に出ることの多いクリエイティブの仕事ですが、その背景には、数えきれないほどの想像や試行錯誤があります。完成する前のアイデアや、まだ形になっていない考え、何気ない疑問から始まる会話。そうした思考の過程そのものを楽しみながら共有することが、この番組の出発点となっています。
今回のロゴデザインでは、こうした番組の自由な発想や遊び心を、タイポグラフィそのものによって表現することを目指しました。
ロゴタイプには、既存のフォントをそのまま使用するのではなく、「妄想企画室」という文字のために設計したオリジナルの造形を採用しています。
一文字ずつの形状を再構成し、丸みのある太い線と、文字同士が重なり合うような構造を組み合わせることで、独特のリズムと立体感を感じさせるデザインとしました。
文字の輪郭には柔らかな曲線を取り入れ、過度に整えすぎない表情を持たせています。一般的な書体のように均一な規則性を優先するのではなく、文字ごとの個性を残しながら全体のバランスを整えることで、自由な発想や少し意外性のある番組の雰囲気を表現しました。
また、文字同士が複雑に組み合わさりながら、一つのまとまりとして成立する構造は、さまざまな考えやアイデアが頭の中でつながっていく様子とも重なります。
デザインにおいて重視したのは、見た人が自然と興味を持ち、繰り返し目にすることで愛着を感じられることです。
番組名の持つ少し不思議でユーモラスな響きを生かしながら、親しみやすさとグラフィックとしての存在感を両立させました。文字そのものをビジュアルの主役にすることで、イラストや装飾に頼らず、ロゴ単体でも番組の個性が伝わることを目指しています。
さらに、Podcastのカバーアートだけでなく、ステッカーやTシャツなどのオリジナルグッズへの展開も想定し、フラットな構造でデザインしています。
単色で使用できるシンプルな構成とすることで、印刷方法や素材に左右されにくく、さまざまなサイズや媒体で展開しやすいロゴとしました。
特にステッカーやアパレルでは、ロゴそのものが一つのグラフィックとして成立することが重要です。そのため、文字としての可読性を保ちながらも、図形のような存在感を持たせ、番組を知らない人にとっても視覚的に楽しめるデザインを意識しています。
ロゴの下部には、番組名の読みを示す「MOUSOUKIKAKUSHITSU」の英文表記を配置しました。日本語の大胆な造形に対して、英文は比較的シンプルな構成とすることで、全体の視覚的なバランスを整えています。
「妄想」という言葉には、現実から離れた想像という意味があります。しかし、私たちにとって妄想は、単なる空想ではありません。まだ存在していないものを思い描き、可能性を探り、これまでとは違う見方や考え方を発見するための行為でもあります。
デザインや企画の仕事は、最初から正解が用意されているわけではありません。目の前にある課題や状況を理解し、さまざまな可能性を想像しながら、少しずつ形にしていく。その過程には、論理的な思考だけでなく、好奇心や遊び心、自由な発想が欠かせないと考えています。
株式会社Piece of CAKEでは、デザインを単に見た目を整える仕事ではなく、物事の見え方や伝わり方を考え、新しい可能性を形にしていく活動として捉えています。
「妄想企画室」は、そうした私たちの日常的な思考や、デザイナー、ディレクターとしての視点を、完成した制作物とは異なる形で伝えるための自社メディアです。
今回のロゴデザインにおいても、番組の内容を説明するための記号をつくるのではなく、番組そのものが持つ自由さや楽しさ、想像することの面白さを、文字の造形へと落とし込みました。
考えることを楽しむ。想像することを面白がる。そして、まだ形になっていない可能性に目を向ける。
そんな「妄想企画室」の考え方を、オリジナルタイポグラフィによって表現したロゴデザインです。

企業の本質を捉え、これからを象徴する。
ロゴデザインは、企業やブランドの名前を視覚的に表すだけのものではありません。その企業が何を大切にし、どのような価値を持ち、これからどこへ向かおうとしているのか。その本質を理解し、一つの象徴として形にすることだと私たちは考えています。
Piece of CAKEでは、企業の歴史や事業内容、理念、働く人々の思いを丁寧に読み解くことからロゴデザインを始めます。すでにある魅力を見つけ出し、言葉や考え方を整理しながら、企業らしさを視覚的な表現へとつなげていきます。
大切にしているのは、見た目の新しさや美しさだけではなく、長く使い続けられること。そして、さまざまな場面で一貫した企業イメージを伝えられることです。
シンボルマークやタイポグラフィ、カラーなどの要素を総合的に設計し、企業の現在と未来をつなぐコーポレートアイデンティティ(CI)を構築します。企業やブランドが成長していく過程に寄り添い、その価値を伝え続けるロゴデザインを目指しています。
クリエイティブパートナーをお探しの方へ
株式会社Piece of CAKE(ピースオブケイク)は、茨城県水戸市を拠点とするデザイン事務所です。グラフィックデザイン、Webサイト制作、ブランディング、映像制作などのクリエイティブ支援を行っています。また、自社メディア「Piece of CAKE Editorial View」にて、AIとデザインの最新動向を発信しています。ブランドのアイデンティティ構築やロゴ制作のご相談は、お気軽にお問い合わせください。
→ 【企業の変化を見る】Becoming Stories
https://note.com/poc_design/m/mfa19d5a86453
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